有機化学

カルボン酸について

投稿日:11月 12, 2020 更新日:

カルボン酸は酸としての特徴をおさえつつ、脱水反応などもしっかり学習していこう。

・カルボン酸の性質について

 カルボキシ基ーCOOHをもつものがカルボン酸です。カルボン酸なので酸性を示します。酸の強さは炭酸より強いです。代表的なカルボキシ基をもつ物質として、酢酸CH3COOH、ギ酸HCOOH、乳酸C3H6O3があります。

・カルボン酸の脱水反応

酢酸の分子間脱水

酢酸と十酸化四リンと一緒に加熱すると分子脱水(縮合)反応が起こるので無水酢酸(CH3CO)2Oが生成する。

ジカルボン酸の分子内脱水(脱離)

ジカルボン酸のジは2という意味でその名の通り、一つの分子の中にカルボキシ基が2つあります。実はジカルボン酸のなかで二重結合をもつ不飽和ジカルボン酸の場合はジスが頼み脱水します。トランス型は脱水しないことに注意しましょう。

芳香族のジカルボン酸の場合はオルト位で結合している時のみ加熱で脱水します。パラ位、メタ位では脱水しません。

逆に酸無水物に水をかけるともとのカルボン酸に戻ります。

・演習問題

問題()にあてはまる語句を答えよ。

 分子中にカルボキシ基を二個もつものを(1)という。分子式C4H4O4で表される(1)には化合物(2)と化合物(3)の2種類の(4)異性体が存在する。化合物(2)は加熱すると分子内で脱水がおこり酸無水物(5)が得られるが、化合物(3)では脱水はおこらない。

 乳酸はカルボキシ基、水素原子、メチル基、(6)が結合している不斉炭素原子をもつ。

 メタノールを酸化して得られるカルボン酸である(7)は刺激臭のある無色の液体で還元性を示す。

 アセトアルデヒドを酸化させると(8)が得られる。(8)をP4O10存在下で加熱すると(9)になる。(9)は刺激臭のあえう無色の液体で水と反応させると(8)にもどる。

  1. ジカルボン酸
  2. マレイン酸
  3. フマル酸
  4. 幾何
  5. 無水マレイン酸
  6. ヒドロキシ基
  7. ギ酸
  8. 酢酸
  9. 無水酢酸

-有機化学

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

油脂・セッケン

油脂は身近なものとしてせっけんがあるにゃ!面白い構造をもっているからしっかり勉強するにゃ! 目次油脂とは?油脂の特徴セッケンについてセッケンの構造について合成洗剤について演習問題 ・油脂とは? 油脂は …

アルコールについて

アルコールは様々な反応性がありテストに出やすいから要チェックにゃ! 目次アルコールの種類エーテルとは?アルコールの性質アルコールの反応演習問題 ・アルコールの種類  アルコールは炭化水素の水素原子をヒ …

核酸・酵素について

今回は核酸と酵素について解説するにゃ。特に核酸はDNAとRNAなので僕たちにはとても大切なことだにゃ! 目次DNAとRNAについて酵素について演習問題 ・DNAとRNAについて まず核酸について説明し …

アミノ酸とタンパク質

タンパク質はαーアミノ酸がペプチド結合で鎖状に連結してできたペプチドからできています。今回はアミノ酸とタンパク質を中心に解説していくにゃ! 目次αーアミノ酸の構造αーアミノ酸の共通した性質達様々なαー …

フェノール類について

目次フェノールの性質フェノールの合成についてサリチル酸についてサリチル酸の合成について演習問題 ・フェノールの性質  フェノールはベンゼン環にヒドロキシ基ーOHが結合した構造をもつ化合物となります。ヒ …

管理人について


怠け者からの脱却

こんにちは!このブログを運営する者です。現在某国立地方大学大学院修士2年生です。工学研究科に属していて主に化学を中心に学んでいます。このサイトでは化学と関わりのある内容を投稿していきます。

所持資格↓

危険物取扱免状(甲種)、公害防止管理者水質第一種